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柳家さん喬師匠 受賞記念ふろしき

暑いお盆もなんとか乗り切り、
徐々に絵描きにもどりつつありますが、
なんとなくやる気がおこりません(^^);
そんなときは、ブログを描いて徐々に体をなじませるが上策。
というわけで、お盆前の一大プロジェクトのご報告です。


お江戸の噺家、柳家さん喬師匠の
2013年度芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)受賞記念
おふろしきをデザインさせていただきました。

柳家さん喬師匠とは、
本願寺出版さんの「おてらくご」以来、おつきあいさせていただいております。
webちくまに連載されていた「らくごキッチン」の挿絵も描かせていただいておりました。
そんな師匠が文部科学大臣賞を受賞されて、自分のことのようにうれしく思っていた矢先、
その記念のふろしきのデザインを、もと本願寺出版の藤本さんを通じて
ご依頼いただきました。なんという光栄!もう、イチもニもなくお引き受けしたのですが、
当方そういうフォーマルな記念品とかに疎い上に、ふろしきのデザインも初めて。
そこで、まず、京都の伝統的な木版画工房「工芸はなせ」さんに
相談に乗っていただくことにしました。

工芸はなせさんは、昔ながらの木版画を制作しつつ、
新しい雑貨や店舗プロデュースもしている工房。
(市内事務所に併設された『京都版画館』は二〜三見の価値ありです)
徳力社長から流れ出る知識とアイデアはとどまるところがありません。
打ち合わせの際、メモをとるのが追いつかない位(^^)。
そして、熨斗からお祝いものの包装のアイデアをいただくと共に、
京都で老舗の繊維染色会社「山本仁商店」さんを紹介していただきました。
山本仁商店さんは、PIE BOOKとコラボしたりしている、
古いものを大切にしつつ新しいセンスで商品を展開している会社。
担当の山本佳陽子さんは、落語大好きの御仁。
今回のふろしきを制作する上でこんなに心強い会社はありません。

さて、さん喬師匠からのオーダーは、「ぜひ美人画でいきたい」ということ
(師匠は「龍潭譚」はじめ僕の描く美人画を気に入っていただいておりました)と、
額に入れて飾りたくなるような絵柄で、というものでした。
そこで、落語にくわしい本願寺の藤本さん(この方は『おてらくご』の編集ディレクターさんです)に、アドバイザーとして加わっていただき、
落語やさん喬師匠にまつわる意匠のアイデアを一緒に考えてもらいました。
そこで、江戸の情緒や師匠の生まれ育った隅田川の風景を織り込むこと、
師匠のご本名が「いなば」さんなので、白ウサギをポイントで出すことなど
数々のアイデアが生まれました。

包装&意匠トータルコーディネーター/徳力みちたか(工芸はなせ)
ふろしきディレクター/山本佳陽子(山本仁商店)
デザイン&イラストレーション/中川学
図案アドバイザー/藤本真美(本願寺)

という鉄壁の布陣で生まれた柳家さん喬師匠受賞記念ふろしき、以下です。

 

さん喬師匠の千社札(全て今回のためのオリジナル)をあしらった包装紙をあけると、
木箱とお手紙。徳力さんのアイデアをもとに、描き起こしました。


師匠直筆のお手紙が、版画にて和紙に刷られております。


箱の蓋には、さん喬師匠をイメージした
うさぎのキャラクター(今回のためのオリジナル)が。


蓋をあけると説明描きが。空き箱と蓋は付属の福鈴を付けて、置物になるんですね。
徳力社長のアイデアです。


説明描きの下には畳まれたふろしきが。柳家なので、さらりとこんな風情。
山本仁商店さんが折を工夫してくれました。


ひろげると、五つ巴の扇に江戸情緒の図案。
四隅には白ウサギがおりまして、ものをつつむと
しばった端に白ウサギが出てくる仕掛け。
大きさは二四幅(90×93cm)。


粋で艶な江戸っ子浮世美人圖。細かなとこまでよく染められていて驚きました。
さすが、山本仁商店さん。


こちらは粋でいなせな船頭さん。落語にも時折登場しますよね。


隅田川に架かる大橋と船遊びの芸者さん。


箱の底には師匠が受賞記念に送られた千社札が貼られております。

どうですか。ほしいでしょ。
残念、非売品です(^^)

  • 2013.08.21 Wednesday
  • -
  • 15:06

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